3連覇王手!マドンナ・ジャパン 小技生かし逆転決勝

[ 2012年8月20日 06:00 ]

<日本・オーストラリア>逆転勝ちし、決勝進出を決め喜ぶ日本代表(日本女子野球協会提供・共同)

第5回IBAF女子野球W杯準決勝 日本5-1オーストラリア

(8月18日 エドモントン)
 第5回IBAF女子野球W杯は18日(日本時間19日)、カナダ・エドモントンで準決勝を行い、予選1位の日本代表「マドンナ・ジャパン」は同4位のオーストラリアに5―1で逆転勝ち。日本は1点を追う3回に三浦伊織外野手(20=京都)の中越え適時二塁打などで3点を奪って逆転すると、5回には川端友紀内野手(23=京都)の左前適時打などで突き放した。19日(同20日)の決勝は、大会史上初の3連覇を懸けて米国と対戦する。

 持ち前の隙のない野球で日本がW杯3連覇へあと1勝に迫った。投手として西武などで活躍した新谷博監督は「監督よりも選手の方がどっしり構えていた。相手がミスをすれば、得点が増える野球をできている」と満面に笑みを浮かべた。

 1点を先行された直後の3回だった。無死一塁で志村が試みた送りバントが投手の悪送球を誘い、ボールが転々とする間に一塁走者の出口が一気に同点のホームイン。志村も三塁まで進み、続く1番の中野が勝ち越しの中前打。さらに犠打、三盗と小技で揺さぶり、3番の三浦が中越え二塁打で3点目を叩き出した。「センター返しをみんなでやっていこうということになったので」とチーム打撃に徹し、最高の結果につながったという。

 女子野球の世界的なレベル向上を感じ取る新谷監督は今回、初めてプロリーグの選手を代表に入れた。三浦と京都で一緒にプレーする5番の川端も5回1死満塁から左前適時打。目の前で4番の西が敬遠され「一、三塁からの敬遠は屈辱というか、悔しかった。食らいつく気持ちだった」。元ソフトボール選手で、兄の慎吾はヤクルトで活躍。日本初の兄妹プロ野球選手は「世界を相手に戦えるのは貴重な経験」と誇らしげだ。決勝の相手は米国。ロンドン五輪の女子サッカー決勝と同じ組み合わせだ。なでしこの借りはマドンナが返す。

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2012年8月20日のニュース