光星学院 見逃さなかった松井のほころび「執念が少しだけ勝った」

[ 2012年8月20日 11:29 ]

8回表、先制打を放ち、ガッツポーズで一塁へ向かう光星学院・田村

第94回全国高校野球選手権大会第12日準々決勝 光星学院3―0桐光学園

(8月20日 甲子園)
 手も足も出なかった、桐光学園・松井のほころびを光星学院の選手は見逃さなかった。

 「変化球にキレがなくなってきている」。各打者が口々にそう言っているのを仲井監督は聞き逃さなかった。「目も慣れてきた。いける」という指揮官の手応えにチームの中軸の2人が応えた。

 8回、欲しかった待望の先制打を放った田村は1打席目に見逃し三振を喫し「見たこともないすごいスライダー」と舌を巻いたが、2打席目からは「タイミングが合ってきた」。貴重な適時打は「打つ自身があった。自分が決めるという気持ちだった」と、ゴロで遊撃手の左を破った。

 「簡単には打てない投手というのは分かっていた。変化球の見極めができたのが、何とか勝利につながった。勝利への執念が少し勝ったのかもしれない」と仲井監督。これで昨夏から3季連続の4強。みちのくへ初の大旗を持ち帰れるか、大きな期待を抱かせる1勝だった。

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2012年8月20日のニュース