来月21歳!堂林 前田智に並んだ!球団最年少タイ10号

[ 2012年7月26日 06:00 ]

<ヤ・広>7回無死、広島・堂林(左)は中越え同点ソロを放ちナインに迎えられる

セ・リーグ 広島1-1ヤクルト

(7月25日 神宮)
 集中力を極限まで研ぎ澄ませた。1点を追う7回無死。広島・堂林はヤクルト先発・石川の初球、高めのチェンジアップを振り抜いた。打球は一直線にバックスクリーンに。来月17日に21歳になる赤ヘルのプリンスは悠然とダイヤモンドを一周した。

 「感触は良かった。何とか追い付きたかった。良いスイングができた」

 前の2打席はともに最初のストライクを見逃し、最後は難しい球に手を出して凡退していた。試合中に修正し、第3打席は持ち味の積極性を取り戻した。13日のDeNA戦(横浜)以来の一発は、チームトップの10号。21歳シーズンでの2桁本塁打は球団最年少タイで、大先輩の前田智(92年)以来となった。

 お祭り舞台がさらなる成長を促進した。活躍が認められて特別枠で球宴初出場を果たしが、最初は戸惑いを隠せなかった。しかし、21日の第2戦(松山)で勇気を振り絞った。「中村さん(DeNA)や宮本さん(ヤクルト)に貴重なお話を聞くことができました。本当に良かった…」。中村には得点圏に走者を置いた場面での打席での心構えを、守備の技術面を尋ねた宮本には「3戦目の試合前にキャッチボールをやろう」と声をかけてもらった。3戦で5打数無安打に終わったが、大きな財産を持ち帰った。

 自らの一振りで引き分けに持ち込み、ヤクルトとの直接対決で3位と5割を死守。「早く打ちたかった。(2桁は)気にしていた。これで気にせずいける」。重圧から解放された堂林の口からは全開宣言も飛び出した。

 ≪セ5球団斬り!!≫堂林(広)がヤクルト戦で自身初アーチを放ち今季10号に到達。阪神、DeNAからは各2本、中日、巨人から各1本ずつ打っており、これでセの対戦5球団から本塁打をそろえたことになる(他に交流戦で3本)。堂林は8月17日で21歳。広島では56年緋本祥好(15本塁打)、91年江藤智(11本塁打)、92年前田智徳(19本塁打)の各21歳シーズンに並ぶ最年少2桁本塁打になった。

 ▼広島・エルドレッド(13日のDeNA戦で頭部死球を受け、5試合欠場。復帰戦で2打数1安打)体調は良かった。これからもこれを続けていきたい。

 ▼広島・バリントン(6回5安打1失点)ストライクゾーンで勝負ができたけど、まだまだ満足はしていないよ。

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2012年7月26日のニュース