木佐貫 完投で通算50勝目「リリーフのノリでどんどん」

[ 2012年7月26日 06:00 ]

<オ・楽>お立ち台で笑顔を見せる竹原(左)とオリックス・木佐貫

パ・リーグ オリックス5-1楽天

(7月25日 京セラD)
 オリックスの木佐貫が完投で、4月15日西武戦(西武ドーム)以来の白星となる今季3勝目を挙げた。116球の力投で自身の連敗を6で止め、通算50勝目。最下位から巻き返し期す後半戦初戦のマウンドを託された右腕は、1、2、4回と併殺を積み重ねてリズムに乗った。

 6月6日ヤクルト戦(京セラドーム)で左太もも裏を肉離れ。全治4週間の診断で戦列を離れた。今月14日の西武戦(ほっと神戸)で復帰すると、中継ぎで3試合に登板。この日の先発につなげた。―先のことを考えず、目の前のことをきっちりこなす―。野球ノートに岡田監督の言葉を記した。木佐貫は「目の前の試合を勝っていく、その積み重ね。リリーフのノリでどんどんいきました」と振り返った。

 ともにお立ち台に上がった決勝ソロの竹原とは、自宅のある神戸市灘区から名付けた「灘会」で結束を深めた。近くに住む小松も参加した21日、焼き鳥を食べながら野球談義に明け暮れた。“男子会”で養った英気。木佐貫は「あの会で竹原君がパワーをためて打ってくれた」と感謝した。

 岡田監督も手放しで称える。「連戦の頭で完投は大きいよ」。大事な7連戦初戦で投打に快勝した意義は大きい。木佐貫にとっては節目の50勝到達も通過点に過ぎない。「同い年の杉内や和田は100勝している。僕は負け数も多いので借金を返して差を縮めたい」。鮮やかによみがえった昨季の開幕投手。フル回転すれば、上位浮上も見えてくる。

 ▼オリックス・T―岡田(6回2死一、三塁で右中間への2点二塁打)何とかランナーを還すことを考えていました。必死のパッチで打ちにいきました。

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2012年7月26日のニュース