マエケン8回2失点でも悔やむ「仕事果たせていない」

[ 2012年5月27日 06:00 ]

<オ・広>5回2死、二塁、バルディリスに中前適時打を打たれ厳しい表情でベンチへもどる前田健

交流戦 広島0-2オリックス

(5月26日 ほっと神戸)
 エースでも連敗中の流れを変えられなかった。志願して8回を投げ切りながら、無援のまま3敗目を喫した広島の前田健は「勝たないと意味がない。何とか雰囲気を変えたかった。きょうは仕事を果たせていない。悔しい…」とし、7安打2失点の投球内容を悔いた。

 制球に苦しみつつ粘投を続けたが、中盤に失点を重ねた。4回2死一塁から北川、川端に連打を許して先制点を献上。5回にはスケールズへの死球が失点につながった。右腕は唇をかみしめる。「ゼロに抑えていれば負けることはないわけだから。粘り負けです…」

 自身が7回を零封した20日の日本ハム戦(マツダ)で、チームは9回2死から4点差逆転負け。危機感を募らせる右腕は24日、ほっともっと神戸で行われた練習で「“切り替える”で終わらせたらダメな試合」と再主張。「流れを変える」と連呼し、自らの快投で雰囲気好転を誓っていた。

 「流れを作ったのはボクが投げた試合。止められなくて悔しい。早く連敗を止めないと…」。20日に始まった連敗は今季初の5まで伸び、借金は10に膨らんだ。エースの意気込みが空転する現実が寂しい。

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2012年5月27日のニュース