風邪気味で直球130キロ台 沢村今季最短の5回KO

[ 2012年5月27日 06:00 ]

<ロ・巨>3回を終え、ベンチに引き揚げた沢村(右)と言葉を交わす川口コーチ

交流戦 巨人2-5ロッテ

(5月26日 QVC)
 5月5日のこどもの日以来、ちょうど3週間ぶりの敗戦。沢村から始まった巨人の10連勝は、沢村で止まった。今季自己最短の5回KO。3回にサブローの3ランなど、4連打を含む5長短打を集中され、自己ワーストの1イニング4失点を喫した。自慢の速球は3回以降には130キロ台にまで落ち込み、本来の迫力を欠いた。

 「体調は全然問題ないです。良かろうが悪かろうが、投げている以上一人の投手として責任がある」。沢村は歯を食いしばり鼻声でそう言った。言葉とは裏腹の状態だった。川口投手総合コーチは「こういう日もある。風邪気味だった。熱はないが鼻声で鼻タレ」と試合後に明かした。それでも1週間の調整期間を与えられる先発投手として、沢村は決して体調を言い訳にはしなかった。

 「戦いの中で数字を積み重ねることはできた。きょうを境にまた新たなスタートを切る」と原監督は仕切り直しを強調した。選手たちは「連敗しないことが大事」と口をそろえた。「僕で始まり僕で終わるのは嫌だった。情けなくて眠れないですよ」と沢村は巻き返しを誓った。10連勝。その数字の価値は、翌日からの戦いぶりが決める。

続きを表示

2012年5月27日のニュース