松井、16日にも3A合流!メジャー昇格へ“10番勝負”

[ 2012年5月7日 06:00 ]

マイナー投手を相手にフリー打撃を行う松井

 さあ、第一関門の10番勝負!レイズとマイナー契約を結び、フロリダ州での延長キャンプに参加中の松井秀喜外野手(37)が、早ければ15日(日本時間16日)にも傘下の3Aダーラムに合流する見通しとなった。同日からは本拠地で8連戦を含む10試合。ここで結果を残すことが、まずメジャー昇格への第一歩となる。

 10年目のメジャーへ、その道筋が徐々に見えてきた。松井は5日(日本時間6日)の練習では、実戦形式のフリー打撃を実施。2Aの有望株右腕2人を相手に9打数で3安打をマークしたが、「(タイミングを)合わせるのが難しかった。スイングがまだ投手の球に対応できていない」と課題を口にした。

 練習後には首脳陣と話し合い、当初予定していた7日(同8日)の練習試合出場を見送ることが決定した。さらにスイングを磨くなど自身の調整に主眼を置き、出場は8日(同9日)以降に先延ばしにする。その後は練習試合に数度、出場。カナダなどでの就労ビザの取得を経て15日以降、ノースカロライナ州ダーラムでのホーム10試合に臨むことが有力だ。

 この日は全体練習後に約40分間、屋内ケージで打ち込んだ。ニューヨーク州内で1人で練習を続け、チームに合流してまだ間がない。「常に自分ではゴーサインが出ている状態にしておかないと。後は判断される立場なので」。マイナーという厳しい状況下で、ダーラムでは本拠地に腰を据えて試合に臨める。チャーター機を使用していたメジャーとは異なる、マイナー独特のバスでの長時間移動などのストレスに悩まされることもない。

 17日(同18日)のポータケット戦では、右肘手術から復帰を目指すレッドソックス・松坂と対戦する可能性もある。体調面に関しては「いい状態だと思う」と不安はない。打席での感覚を取り戻すことに集中し、メジャーにはい上がるために少しでも実戦で結果を出す。

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