沢村、奪三振王だ!9K2勝目 両リーグトップ46K

[ 2012年5月7日 06:00 ]

<神・巨>8回1死、金本(左)を空振り三振に仕留めた沢村

セ・リーグ 巨人2-1阪神

(5月6日 甲子園)
 わずかなリードの中、ピンチの連続だった巨人・沢村が5回を投げ終えベンチに戻ると、川口投手総合コーチからゲキが飛んだ。「沢村という投手の凄さを見せつけるには、ここからが大事になってくる」。その言葉に、右腕の心に火がついた。6回。ブラゼル、柴田、藤井彰を3者連続三振に斬った。

 「僅差の試合で粘れたのは強くなるきっかけになると思う」

 悪くてもトータルで1試合を抑えた。要因は中盤からのモデルチェンジだった。序盤にフォームのバランスが悪く、5回まで2球投げていずれもボールになったカーブ。6回、先頭のブラゼルに初球から2球続けてカーブを投じ、見逃し、ファウルで追い込み、最後の6球目も122キロのカーブで空振り。3者三振の流れをつくった。6回以降に多投した指先から抜く球種がフォームの力みを取り除き、投球のメリハリも生んだ。

 この試合9奪三振の力投で今季2勝目。奪三振を46とし、前田健(広)の44を抑え両リーグ最多になった。

 4月13日のDeNA戦(横浜)以来の2勝目でチームは4カード連続の勝ち越し。原監督も「簡単に点を与えるのが課題だったが、克服しつつある」と称える粘りでゴールデンウイークを締めた。

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