慶大の注目ルーキー谷田が初アーチ「感覚忘れていた」

[ 2012年5月7日 06:00 ]

ホームランボールを手に笑顔を見せる慶大・谷田

東京六大学野球春季リーグ戦第4週第2日 慶大11-2東大

(5月6日 神宮)
 2回戦2試合が行われた。第1試合では慶大の注目ルーキー・谷田(やだ)成吾外野手(1年)が、初先発した東大戦で大学初本塁打をマークするなど2安打1打点の活躍を見せ、チームを11―2の快勝に導いた。第2試合は法大が0―4の9回に上戸(うえんど)聡真外野手(4年)の同点打など執念の猛攻を見せ、明大と4―4で引き分けた。

 慶大は慶応(神奈川)時代に高校通算76本塁打をマークした谷田が、大学初アーチを放った。4回に大学初安打となる右前打を放って迎えた5回。1ボール1ストライクからの3球目を右中間へ鮮やかな弾道で放り込んだ。大学9打席目で飛び出した待望の一発に「昨夏に(右手甲を)骨折してから紅白戦を含めても1本も打ってなかった。感覚を忘れていたのでベースを回るのが速かった」と、約1年ぶりの感触の余韻に浸った。

 昨夏の神奈川大会は4回戦敗退も、実力を買われて、甲子園不出場組では中日のドラフト1位・高橋周とともにアジアAAA野球選手権の日本代表入り。大学では速球に対応するため小さくなっていたスイングをこの日は「シンプルに思い切り振る」と原点回帰しての一発。高校通算58本塁打の同じ1年生・横尾(日大三)とともに将来の中軸として期待する江藤省三監督も「1本出て良かった」と喜んでいた。

 ▼慶大・山崎錬(リーグ戦初の4番で、6回に2戦連発となる3号2ラン)ボールとの間がしっかり取れているのでボールがよく見えている。

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2012年5月7日のニュース