読みズバリ!清田“打て”のサインに左翼中段へ3ラン

[ 2012年5月7日 06:00 ]

<西・ロ>2回2死二、三塁から清田が左越えに3ラン

パ・リーグ ロッテ4-4西武

(5月6日 西武D)
 サインは「打て」だった。ロッテが1―1と追いついた2回、なおも2死二、三塁で打席には9番・清田。3ボール0ストライクから、ベンチは待たせなかった。

 「ベンチを見たら“打て”だったので。低めを捨て、高めに来たら反応しようと。四球は出したくないから、直球が来るだろうと思った」

 その読み通り、西口の4球目は高めのボール気味の140キロ直球。頭を整理し、しっかり準備していたから清田は反応できた。打球は左翼席の中段へ。打線が3回以降は抑えられ、ルーキー藤岡が崩れて引き分けたのだから、価値ある9番打者の3ランだった。

 同点の2死二、三塁で打順は9番。四球なら満塁で1番・岡田に回るから、ここは「待て」も選択肢にある。しかし、長嶋打撃コーチは「あそこで長打もある清田に“待て”はない。ストライクを取りにくる球が一番打ちやすい」と言った。西口は、心のどこかで9番打者が3ボールからは打ってこないという意識が作用したのか「抜け気味の直球になった」と悔しさをにじませた。

 「ノースリーは球種を張りやすいし、投手はストライクを取りに来ますからね」。清田は、ベンチの意図を理解して最高の結果を出した。

 ▼西武・渡辺監督(清田の3ランに)3ボールから置きにいった球。あそこはMAXでいかないといけないのに、なんとなくストライクを取りにいった。ベテランらしくない。

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2012年5月7日のニュース