点滴打って強行先発 小西「アドレナリンがいい薬でした」

[ 2012年5月6日 09:27 ]

3連勝の大阪・小西美加

日本女子プロ野球前期5回戦 大阪9―5兵庫

(5月5日 ほっと神戸)
 日本女子プロ野球リーグは5日、ほっともっとフィールド神戸で前期の1試合を行い、大阪ブレイビーハニーズが9-5で兵庫スイングスマイリーズを下した。

 大阪の先発小西美加を打線がカバーし、チーム一丸となって3連勝を手にした。一昨日に39度近い熱にダウンしていた小西美加は、試合前日に点滴を打って、この日の試合に臨んだ。

 「マウンドに上がってみなければ力が入るかわからない」と話していたが、真っすぐも変化球も上々な立ち上がりで初回をゼロに抑えた。2回以降、5回までは安打で走者を背負う形になったが、スライダーをきっちりコーナーに投げ分け、最少失点で切り抜けた。

 「なんとか体は持ちました。逆に力が抜けて良かったんじゃないかな。風邪薬飲んだら眠くなると思ったんですが、アドレナリンの方がいい薬でした」と勝利に冗談交じりで答えた。

 打線も兵庫投手陣の四死球の多さと、守備の乱れに助けられたが、得点圏でしっかりと走者を返す打撃を見せた。2点を追う5回一死満塁では「満塁の梅本」と呼ばれる7番梅本の左越え2点二塁打などで、一挙4点を奪って逆転に成功。「すごく緊張したんですけど、もう絶対に仕留めてやるという気持ちで打席に入りました。最高に気持ち良かった」と満塁乙女はガッツポーズを出した。

 新人の中村香澄も2戦連続セーブを挙げるなど、ベテランから若手までがフルに力を披露した勝利だった。開幕5連敗から一転3連勝。5割ラインも目前になるなど、投打のバランスが噛み合ってきた大阪は、ようやく本領を発揮しそうだ。

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