1番・鳥谷が口火!和田監督「一番いいオーダー。当分これで」

[ 2012年5月6日 07:56 ]

<神・巨>1回、鳥谷は右翼線二塁打を放つなどマルチヒット

セ・リーグ 阪神2-1巨人

(5月5日 甲子園)
 突破口を開いたのは、やはりこの男だった。前日4日の試合で杉内のノーヒットノーランを阻止する唯一の安打を放った阪神・鳥谷が、この日はレギュラーシーズンでは2010年10月7日の横浜戦(横浜)以来となる「1番」で出場。初回の第1打席でいきなり、巨人先発の内海から一塁線を破る痛烈な二塁打を放った。1死三塁から、鳥谷と入れ替わった3番・マートンの遊ゴロで本塁を踏み、チーム19イニングぶりの得点もマークした。

 「1番? 特に何も変わらない。重い空気の中で、最初に点を取れたのはよかった」

 3回の第2打席でも中前打を放ちマルチ安打を記録。起用に即応えたチームリーダーに和田監督からも称賛の声が上がった。

 「頭の中にはこのオーダーがあった。一度はやってみたかった。適性? すべて。選球眼が良くて、出塁率が高くて足もある。現時点では一番いいオーダー。当分はこれでいきたい」

 そんな鳥谷に触発されて、打線は8回を除く毎回の8安打を記録。新3番のマートンにも初回の遊ゴロで打点がついた。打線が上向いてきているのは確かだが、得点は2点だけだった。これで4月26日の広島戦(甲子園)から9試合連続で2得点以下と、完全に波に乗ったとは言い切れない。それでも指揮官は「勝ったことで変わってくる」と言い切った。

 甲子園に駆け付けた大勢のこどもたちに届けた接戦での勝利。打線組み替えもさることながら、帰路に就く無数の笑顔をさらなる進撃への活力源にする。

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2012年5月6日のニュース