マー君開幕諦めない 右背筋痛「筋肉にダメージがある」

[ 2012年3月20日 06:00 ]

宿舎に戻った楽天・田中は無言ながらもファンの握手に応じる

 簡単には諦められない――。背中の張りで30日の開幕戦(対ロッテ、Kスタ宮城)の登板を回避する可能性のある楽天・田中将大投手(23)が19日、千葉県内の病院で診察を受けた。20日にはキャッチボールを再開。地元開幕へ、諦めず調整を続けていく。

 18日のオリックスとの練習試合(草薙)で背中を痛めた田中は、午後5時半すぎにスーツ姿で横浜市内の宿舎に戻った。遠路、足を運んだのは千葉県内の病院。ロビーでは耳にはイヤホンをし、報道陣を手でやんわりと制して無言でエレベーターに乗り込んだ。

 熊原稔コンディショニングディレクター(CD)によると、症状は右背筋痛。エックス線検査で骨に異常はなかったが「筋肉のところにダメージがある」と説明した。

 エースの緊急事態。それでも今後は超音波治療などのケアを重ねつつ、20日にはキャッチボールを再開予定だ。その状態次第で、開幕戦登板までの逆算プランを再度、検討する。熊原CDは「(球を)押し込む時にどうかを確認しながら。動きを確認しないと何とも言えない」とした。

 果たして3・30に間に合うのか。星野監督は前日、背中の状態次第ではエースを強行登板させない意向を示していたが、キャッチボール再開の報に光明を見いだした。「そういう気持ちになれてるということはね。本人次第だから。それだけのことをやれるという気持ちがある」。残り10日。その回復状況を見ながら決断を下す。

 プロ6年目で初の開幕投手、そして被災した本拠地・仙台で迎える初の開幕。大きな期待を背負う田中にとって、運命のカウントダウンとなる。

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2012年3月20日のニュース