巨人 渡辺会長怒った!「これは窃盗だ」内部文書流出で刑事告訴も

[ 2012年3月20日 06:00 ]

都内のホテルを出る巨人の渡辺球団会長

 刑事告訴も!巨人・渡辺恒雄球団会長(85)が19日、都内のホテルで取材に応じ、契約金超過問題を報じた朝日新聞を痛烈に批判。徹底抗戦も辞さない強硬姿勢を示した。

 同日、巨人の抗議書に対し、朝日新聞側は謝罪しない旨の回答文を送付。15日の騒動勃発から沈黙を守ってきた渡辺会長だが、内部文書流出に関して「これは窃盗された文書だ」との認識を示し、民事ではなく刑事訴訟も視野に入れていることを明かした。

 小さくても怒気を含んだ声が、地下駐車場に響いた。都内ホテルで会食を終えて、帰りの車の前で足を止めた渡辺会長。朝日新聞への今後の対応について聞かれると、声が一段と強くなった。

 「法的措置?こっちはもっと迫力のあることをやるつもりだ。法的措置ってのは民事だよな。刑事もありうる。それを調べている」。内部文書の流出を、刑事事件として扱う。まさに一歩も引かない強硬姿勢だ。

 巨人側は誠意ある回答がない場合、法的措置に出る可能性を示唆。その場合は名誉毀損(きそん)、損害賠償などの民事訴訟となるとみられていたが、渡辺会長の考えは違った。内部文書を基にした記事に対し「現物を出さずに読売新聞にあれだけの名誉毀損をやるっていうのは、大新聞のやることじゃないよね」とした上で、内部文書の出どころ、流出ルートなどを徹底して追及するつもりでいる。

 警察へ相談する一方で、すでに独自の調査も行っていることを明かした渡辺会長。全てを徹底調査した上で、刑事訴訟を含めた法的措置に出る準備を進めている。「内部文書の流出。窃盗事件になるんだよ。これは刑事事件になる。偽計業務妨害、特別背任。元役員ならそうなるね。もしそれが事実なら」。まさに徹底抗戦。朝日新聞の報道で始まった契約金超過問題は、次なるラウンドに入った。

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2012年3月20日のニュース