開幕内定の吉見 20日西武戦は「3球勝負」

[ 2012年3月20日 06:00 ]

 打たれることで調整を順調に加速させる。2年ぶり2度目の開幕投手が内定している中日のエース・吉見一起投手(27)が19日、開幕まで残り2回の登板では、結果度外視の3球勝負を続ける方針を示した。

 20日の西武戦(西武ドーム)に先発する右腕は、1軍生き残りをかける立場ではない。大事なのはあくまでも本番での結果だ。

 「ストライクゾーンで勝負したい。打者に振ってもらっての反応を見たいし、抑えるとか打たれるとかでなく、極端に言えば3球勝負くらいで行きたい」

 本来は抜群の制球力を生かし、ゾーンへの出し入れで攻めるスタイル。だがあえてゾーン内部だけに投げ込んでスイングされることで、球自体の完成度や体の状態を確認する構えだ。

 登板は1~2イニングの予定だが、開幕前の最終登板となる24日の楽天戦(ナゴヤドーム)でも結果は度外視だ。「オープン戦で勝っても得るものはないですから。最後(の登板)でもやろうかなと思う」。思い残すことなく、自らの調整を貫く。昨年の最多勝、最優秀防御率右腕にリハーサルはいらない。

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2012年3月20日のニュース