ダル成功の鍵は審判対策 ハウス氏資料の「フル活用を」

[ 2012年3月20日 06:00 ]

練習中、笑顔を見せるレンジャーズのダルビッシュ

 元レンジャーズの投手コーチで、現役時代終盤のノーラン・ライアン(現レ軍球団社長)を再生させたトム・ハウス氏(64)がキャンプ地を訪れ、ダルビッシュの活躍に太鼓判を押した。「ライアンと投げ方が似ていて、ライアンも“自分ぐらい(通算324勝)できる素質がある”と期待していた」と話した。

 卓越した投球理論とトレーニング方法で知られ、「名伯楽」の異名をとる同氏。現在は母校の南カリフォルニア大でコーチを務め、ダルビッシュが今年同大で自主トレを行った際に初対面したという。成功への鍵には審判対策を掲げ、「(球団から)配布される各審判員のスカウティング・リポートをフル活用することが大事」と説明。7種類以上持つ球種に関しては「個人的には多すぎる。(試合では)4つに絞って投げるといい」との持論も展開した。

 19日(日本時間20日)のブルワーズ戦を翌日に控え、ダルビッシュはキャッチボールなど軽めの調整で切り上げた。今回の登板間は志願して前日まで2日連続でブルペン入り。調整変更で臨むオープン戦3度目の登板が注目される。

 ◆トム・ハウス 1947年4月29日、ワシントン州シアトル生まれの64歳。67年ドラフト3巡目でブレーブスに入団。主に中継ぎ左腕としてブ軍などメジャー3球団でプレーし、通算29勝23敗33セーブ、防御率3・79。現役引退後はアストロズやレンジャーズなどで投手コーチを務め、95、03年にはロッテで臨時コーチも歴任。過去にランディ・ジョンソン(元ジャイアンツ)らを指導。

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2012年3月20日のニュース