斎藤5回3失点で開幕指名お預け 栗山監督「悶々と…」

[ 2012年3月4日 06:00 ]

<日・ヤ>2回2死、安打を打たれ、悔しそうな斎藤。5回3失点に終わった

オープン戦 日本ハム4-4ヤクルト

(3月3日 札幌D)
 ことごとく、球は高めに浮き、甘いコースに入っていった。日本ハム・斎藤の実戦4度目のマウンドは5回87球を投げ3失点(自責2)。ノルマとして栗山監督が設定した「5回2安打無失点」には遠く及ばず、30日西武戦(札幌ドーム)の開幕投手指名はまたも見送られた。

 「求められるものに応えられなかったのは凄く悔しい。制球や変化球、反省すべきところはたくさんある」

 初回1死一、三塁からは畠山に今季初めてフォークを投じた。「不安もあったけど試したかった」とブルペンでも投げていない球種にトライ。これが右すねに直撃する強襲安打となり先制点を奪われた。それでも「途中で降りるのは投手として屈辱」と予定の5回を投げきった。

 試合後、斎藤について問われた栗山監督は「うーん…」と声を絞り出し、15秒ほど沈黙した。「難しいよね、表現が。何と答えて良いのか分からない」。先制点を奪われたシーンを振り返り「あの1点しか入らなかったのが斎藤佑樹なんだよね。ただ彼に求めているものは高いから点数を付けるなら0点。彼の場合0か100しかない」と厳しい評価も下した。

 斎藤の対外4試合は計14イニングで9失点。29日の完全休養日には同期の乾と札幌市内で買い物を楽しんだ。気分を切り替え、フォークも試したが、答えは出なかった。4日は左腕エースの武田勝が先発する。札幌ドームでの試合が続く7日までに開幕投手を決めると話していた栗山監督は「悶々(もんもん)としています」と胸中を明かした。武田勝、ケッペルの登板を待って、斎藤が提出した答案用紙とのすり合わせを始める。

 ▼日本ハム・吉井投手コーチ 立ち上がりに失敗して、リズムに乗り切れなかった。自分のパターンを自分自身で分かるようになってほしい。

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2012年3月4日のニュース