ダル「凄く良かった」ツーシーム ネット裏から“最強右腕”のようになれる

[ 2012年3月4日 08:29 ]

紅白戦で、1回を1奪三振無失点に抑えたダルビッシュ

紅白戦 控え組1-2主力組

(3月2日 サプライズ)
 7種類の球種を投げたダルビッシュが「凄く良かった」と自賛したのはツーシームだ。

 09年に20歳で遊撃の定位置を獲得したアンドラスにはフルカウントから94マイル(約151キロ)で空振り三振。2死一塁で主砲ベルトレには同じく94マイルの内角球で二ゴロに詰まらせた。シュート回転で沈み、球速もある。アンドラスが「シーズンでも使える武器になる」と脱帽すれば、マイク・マダックス投手コーチも「誰が相手でも通用する絶対的な球種」と目尻を下げた。

 日本ハム時代の女房役・鶴岡が「左投手のスライダーのよう」と評したダルビッシュのツーシーム。ネット裏では、ナショナルズのジェイ・ロバートソンGM特別補佐が「大リーグ最強右腕」と称されるフィリーズの大黒柱の名前を引き合いに出した。「ハラデーは90~93マイル(約145~150キロ)のツーシームと抜群の制球力で球界を代表する投手となった。(ダルビッシュも)同じようになれる可能性はある。あとは制球力」。ゴロを打たせるのに有効なツーシームを自在に操ることができれば、球数は減る。5年連続でリーグ完投数No・1のハラデーに近づく可能性を示した。

 ▽ロイ・ハラデー サイ・ヤング賞2度、最多勝2度、完全試合1度、ノーヒットノーラン1度を誇る現役最強右腕。95年にドラフト1巡目(全体17巡目)でブルージェイズに入団。03年には22勝を挙げ、最多勝と初のサイ・ヤング賞を獲得。10年にフィリーズに移籍し、史上5人目となる両リーグでの同賞受賞。「シンキング・ファストボール」を軸とする動く球を自在に操る。早いカウントから打者を仕留めるため、早撃ちのガンマン「ドクター・ホリデー」にかけ「DOC」の愛称を持つ。

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