川崎“貪欲”始動!早速ライバルから情報収集

[ 2012年2月13日 06:00 ]

ノックを受ける川崎

 マリナーズとマイナー契約を結んだ川崎宗則内野手(30)が11日(日本時間12日)、キャンプ地で約2時間の初練習を行った。守備練習では天然芝の状態を確認し、正遊撃手を争うブレンダン・ライアン内野手(29)からも情報収集。19日(同20日)に始まる野手組キャンプに向け、貪欲にメジャーの野球を吸収していく。

 はやる気持ちを抑えられなかったのだろうか。マイナー契約から開幕メジャーを目指す川崎が「戦い」の舞台となるキャンプ地に姿を現した。

 「すがすがしい。時差ボケで眠いですけど、日に当たらないと直らない。日に当たりに来ました」

 前日にアリゾナ入りしたばかりだが、ランニング、キャッチボール、さらに112スイングのティー打撃と精力的に動いた。最後は遊撃と三塁の位置でノックを受け、約2時間の練習を締めた。

 内野ノック時には、視線が気になった。ホームベースの後ろから、川崎の動きを見つめていたのは、昨季、マ軍で123試合に出場した正遊撃手のライアン。打順も1番・イチローとコンビを組む2番が定位置で、川崎にとっては最大のライバルといえる。この日のピオリアの最高気温は26度。「水分補給が必要じゃないか」と気を使われながらも、1球1球、日本とは違う天然芝の感覚を確かめた。練習後には、臆することなく、ライアンの元を訪れ、早速、情報収集を行った。

 「芝のこととか、グラウンドのこととか聞いて勉強になった。内容は企業秘密。教えません。彼もメジャーでレギュラーを張っているプレーヤー。日本にいる時から守備はいいなと思っていた。少しでも彼のいいところを吸収していきたい」

 日本では球界を代表する遊撃手として国際舞台でも実績を残してきたが、マ軍ではマイナー契約の招待選手。「ライバルとしては見えない。今は自分のことしか考えてない。(守備も含め)全てが分からないこと。少しずつやっていく」。やるべきことは多いが、はっきりと見えている。新天地での、川崎の新たな挑戦がスタートした。 

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