ダブル受賞も検討 田中、ダルは「甲乙付けがたい」

[ 2011年11月15日 06:00 ]

 沢村賞にセ、パ2人ずつ候補に挙がる中、楽天・田中、日本ハム・ダルビッシュ両投手が選考基準7項目を全てクリア。土橋委員長は「両投手とも甲乙付けがたい成績」として03年以来のダブル受賞(阪神・井川、ダイエー・斉藤)も検討された。

 そこで沢村賞史上初のダブル受賞の当事者でもある堀内氏(66年に阪神・村山氏と同時に受賞)から「1回目の当事者としてはつらいが、ベストの1人を決めるべき」との意見が出て、その年の最高の投手を1人選ぶことで5人が一致。両投手の成績と投球内容を吟味した。「剛腕という印象度はダルビッシュ」(平松氏)という声が上がる一方、防御率を重視すべきとの意見も。田中は防御率、勝利数、完投数、勝率の4項目でダルビッシュを上回り、北別府氏は「1点台前半の防御率で0・17の差をつけるのは大変」とし、最後は多数決により3対2の僅差で田中に決まった。なお、各委員からセとDH制のパでは条件が違うため、大リーグのサイ・ヤング賞のようにセ・パ1人ずつ選出の意見が出て今後の検討課題となった。セの候補は中日・吉見と巨人・内海だった。

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2011年11月15日のニュース