同世代マー君沢村賞に刺激 斎藤“2、3年後に最多勝”

[ 2011年11月15日 06:00 ]

外野でノックを受けた後、つらそうな表情をみせる斎藤

 素直に、尊敬の言葉を口にした。日本ハム・斎藤は田中の沢村賞受賞を伝え聞くと「シーズン中からずっと見ていたけど、文句なしという投球ですよね。同世代とか関係なしに凄い投手」と祝福した。同時に刺激も受けた。同じ88年生まれ。9月10日(Kスタ宮城)にはプロで初めて投げ合ったルーキーは「1年目でああいうことができて良かった。高いレベルの目標になった」と、あらためてライバルとの「距離」を実感した。

 だが、いつまでも追いかける立場ではいられない。鎌ケ谷での秋季キャンプに参加している栗山新監督は早くも大きな期待を寄せた。「(来季は)タイトルを獲ってほしい気持ちは、もちろんある。(斎藤)佑樹も自分がどんなタイトルなら獲れるかということをイメージしてほしい」。1年目は6勝6敗に終わった右腕に高い目標設定を求めた。斎藤も「(タイトルは)遠い話。2、3年後に、という思いでやっていきたい」と控えめながら「一番近いのは勝ち星(最多勝)ですかね」と口元を引き締めた。

 この日は遠投などで汗を流した。秋季練習ではケガをしない体づくりのためにウエートトレーニングの量も増やしている斎藤。ライバルに少しでも追いつくために練習漬けの日々を送っている。

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2011年11月15日のニュース