平田うれしいタイムリー!荒木の言葉に「ああいう先輩になりたい」

[ 2011年11月5日 21:36 ]

1回の攻撃を終え、ナインに祝福される3点二塁打を放った中日・平田

セCS・ファイナルS第4戦 中日5-1ヤクルト

(11月5日 ナゴヤD)
 中日は初回にブランコのタイムリーで1点を先制し、なおも2死満塁。ここで平田が、フルカウントからヤクルト先発・赤川の138キロの速球を弾き返した。打球は右中間を深々と破り、走者一掃の二塁打。ここ2試合、湿っていた竜打線を生き返らせる一打だった。「追い込まれるまで全然タイミングが合っていなくて、“やばい”と思った。空振り三振してもいいから、真っすぐを思い切り振ろうと思った」と笑顔の平田。

 これまでCSファイナル・シリーズ3試合で無安打だった平井は、「打率は0割0分0厘だったんですけど、こでは“無”ではなく“未知数”という気持ちで、いい方向で考えて打席に向かった」と言う。

 先発を外される不安もあったという平田。だが、荒木には「負けたら俺らのせいでいいんだよ」と励まされた。「ああいう先輩になりたい」。その前向きな姿勢が功を奏し3回にも中前打、この日は2打数2安打3打点、2四球で、打率も2割5分にアップした。

 さあ、これで中日は日本シリーズ進出に王手を掛けた。「ここから波に乗って、あと1勝。チームの勝利に貢献できるように頑張りたい。勝って福岡に行きたい!」と平田。05年のドラフトで、平田は落合監督の「ちょっと直せば十分行ける」というひと言で1巡目指名しされた。第3戦までは結果が出なくても、平田の打順を変えなかった。その“恩人”落合監督を完全優勝に導くためにも…、思いは日本一へまっしぐらだ。

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2011年11月5日のニュース