西武ああ崖っ縁…下克上へ、もう4連勝しかない

[ 2011年11月5日 06:00 ]

<ソ・西>試合を終え球場に引き揚げる渡辺監督

パ・リーグCSファイナルS第2戦 西武2-7ソフトバンク

(11月4日 ヤフーD)
 3位からの下克上を狙う西武が、崖っ縁に立たされた。打線が連日の6安打2得点に終わり、アドバンテージを含めて0勝3敗。渡辺監督は「打線の状態が良くない。そこの差が出た。1打席の集中力。失投を仕留めるか仕留めないかだから」と嘆いた。

 1点を追う2回に3安打を集中。一時は逆転したが、その後は摂津の前に打線が沈黙した。8回1死三塁の同点機では代打・阿部が空振り三振。切り札の平尾がこの日の試合前にへんとうを腫らして発熱し、欠場したことも響いた。続く中島も中飛に倒れて無得点に終わり、その裏に4点を失ってジ・エンドだ。指揮官は「1点でも追加点が取れていれば…。自分たちのペースに持っていけなかった」と、中盤以降の拙攻を悔やんだ。

 負けたら即、終戦の窮地。日本シリーズ進出には4連勝しか道はない。それでも、今季は逆境からシーズン最終戦で3位に滑り込み、CSファーストSも逆転で突破してきた。土井ヘッド兼打撃コーチは「今は試練の時。この壁をどう乗り越えるか。うちは首の皮一枚で残ってきたチーム。最後にひとあがきしたい」。中島も「やるしかない。あしたは勝ちますよ」と力を込めた。

 ソフトバンクにはシーズンで5勝15敗4分けと大きく負け越し、短期決戦でも2連敗。だが、諦めるのはまだ早い。渡辺監督は「4連勝するしかないね。このまま終わったらつまらない」。投打とも、最後の最後まで意地を見せる。

 ▼西武・中村(4打数1安打)勝つしかない。それだけです。

 ▼西武・牧田(8回2死満塁から登板し松中に満塁弾を被弾)きょうはきょうの結果で下を向かないように調整したい。

 ▼西武・大崎(2回1死二塁から中前適時打)何とか1勝したい。

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