7年連続選出、両リーグ最多得票…青木“御礼猛打賞”

[ 2011年7月1日 06:00 ]

<巨・ヤ>オールスターにファン投票で選出された青木(左)、畠山(右)が、バレンティンの「MVP取るぞ!」という掛け声に笑顔

セ・リーグ ヤクルト4―4巨人

(6月30日 東京D)
 ヤクルトの青木が御礼猛打賞だ。オールスターファン投票で両リーグ最多の33万4586票を獲得。7年連続の選出が試合前に発表された。「震災があった今年は選ばれたかった。最高のプレーで少しでも笑顔を取り戻してもらえたら」。その心意気を結果で示し、打率、安打数の2部門でリーグトップに返り咲いた。

 まずは初回に中前打。1点リードの7回は、1死三塁の場面で青木ならではの打撃を見せた。見逃せばボールの低いスライダーに泳ぎながらも軸足に重心を残して左前へ運んだ。かろうじてバットに当てた打球でも安打にする高い技術を披露した。さらに9回1死一、三塁では内角スライダーを振り切って今度は右前適時打。「軸足に乗せて打つことが少しずつできてきた」と手応えを口にした。

 交流戦は苦戦し、6月15日西武戦(神宮)で今季初めて打率3割を切った。軸足に重心を残す感触を特打で確認し、18日ロッテ戦(神宮)からの8試合は毎試合安打で打率・500。伊勢総合コーチは「下半身が粘れるようになった。もう大丈夫」と太鼓判を押した。

 試合は2試合連続延長戦の末に引き分けとなったが、青木の復調は大きい。今秋には佐知夫人(27)が第1子を出産予定。グラウンドを離れれば金色の結婚指輪をはめる青木が、充実の秋に向けて日本の夏を熱くする。

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