松井、日米通算500号10戦足踏み“憂タ~ン”

[ 2011年7月1日 06:00 ]

<アスレチックス・マーリンズ>3回裏2死走者無し、バットを折られ二ゴロに打ち取られる松井(撮影・ジュン鈴川通信員)

インターリーグ アスレチックス0―3マーリンズ

(6月29日 オークランド)
 アスレチックスの松井秀喜外野手(37)は29日(日本時間30日)、マーリンズ戦で4打数無安打に終わり、試合も0―3で完敗した。これで日米通算500本塁打に王手をかけてから、出場10試合足踏み。この日でシーズン折り返しの81試合を消化したが、故障で長期離脱した06年を除けば、打撃3部門はいずれも自己最低となった。
【試合結果】

 観衆に期待を抱かせる角度だったが、松井本人は冷静だった。「ちょっとだけ詰まりましたね。いかないだろうなと思いました」。初回1死一、二塁からの右翼への打球は、フェンスの約5メートル手前で失速した。終わってみれば、チームにとってこれが最大の好機。以降は先発のノラスコに散発3安打に抑えられ、零敗を喫した。

 「直球系を動かしながらという感じだけど、打てなかった」。4打席全てで、わずかに芯を外された松井は首をひねった。監督が交代した6月9日ホワイトソックス戦から7試合で3本塁打し、日米500本塁打に王手をかけたが、17日のジャイアンツ戦から10試合ノーアーチ。この間は打率も・212と失速している。

 4番に座ったことで、相手の警戒も強まり、マークは厳しくなっている。監督交代前までの49試合で13四球に対し9日からの17試合で同じ13四球。この日は初対戦のノラスコが「アグレッシブに直球を投げた」と内角攻めに出て、第2打席の二ゴロではバットを真っ二つに折られた。

 シーズン半分の81試合を終え、打率・219、6本塁打、30打点は、左手首の骨折で早々と離脱した06年を除けば自己ワースト。30日には本拠地で初めて左翼の守備に就く松井は「打撃の状態は悪くない。後半戦グッとね、右肩上がりにいきたい」と言葉に力を込めた。

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