ホールトン「ゆったり」２安打完封で５勝目

＜ソ・広＞完封勝利したホールトンはファンの声援に応える

交流戦 ソフトバンク９－０広島

（5月18日 ヤフーＤ）
　ゆったりとしたフォームから重量感のある球を投げ込む。ソフトバンク・ホールトンが今季２度目の完封勝利。それもわずか２安打、無四球、来日４年目で初の２桁１０奪三振と圧巻の内容でハーラートップタイの５勝目を飾った。

　「前半に大量点をもらったので気持ちの上でリラックスできた。走者をためなければいいと思った」

　精神的余裕が生まれたことで、投球フォームは普段より「ゆったり」を意識した。球持ちが良くなり、高めの球が伸びる。これで相手打線が序盤に抱いた印象が一変する。４～５回には４連続三振。５回以降は一人の走者も許さなかった。広島・栗原は「タイミングが合わない。合わないのに手が出てしまう」と試合後も首をひねった。

　昨年５月１９日の阪神戦（ヤフードーム）で右内転筋を痛めた。その影響で８勝に終わり、オフには残留交渉が長期化した。だが、いまや右の大黒柱だ。チームは開幕３０試合目となったこの日のホールトンの完封で今季のチーム完投数が７となり、昨季の６を早くも上回った。内訳は杉内が３で、ホールトンと和田がともに２。秋山監督は「みんな意識しているんじゃないか。続けてもらえばいい」と目を細めた。