全勝Ｖならず…東洋大・藤岡、悔しい今季初黒星

＜青学大・東洋大＞７回に１点を失った東洋大・藤岡が唇をかみしめてベンチに引き揚げる

東都大学野球第７週第１日 東洋大０－１青学大　

（5月18日 神宮）
　１回戦２試合が行われ、ここまで６戦全勝で青学大から勝ち点を奪えば２季ぶりの優勝が決まる東洋大は、青学大に０―１で敗れて今季初黒星を喫した。

　東洋大は今秋ドラフト目玉の藤岡が今季初黒星。７回２死から９番・谷に初球、真ん中外寄りの１４１キロ直球を左翼席まで運ばれた。「２死になって楽に投げようと思ったら甘く入った。（全勝優勝という）意識はしないようにしてたけど、少しはあったのかもしれない」と悔やんだ。明大・野村の全日本大学野球選手権出場の可能性が消滅し、東海大・菅野も出場が厳しい状況。「野村が出られないのは残念だけど、まずは東洋大が出られるように頑張りたい」と２季ぶりの優勝へフル回転を誓っていた。

　＜青学大、打率・０００の伏兵が…＞伏兵の一発で藤岡に土をつけた。０―０の７回に９番の谷が左越えにリーグ戦初本塁打。「オープン戦でも打ったことないです。まさか打てると思ってなかったので、ベンチに戻ったら足が震えました」。今季ここまで打率・０００だった男が大仕事。東洋大から勝ち点を奪えば優勝の可能性も残すが、河原井監督は「最下位の可能性だって十分にあるんだから」と無関心を装った。