立大、劇勝!23季ぶりVに望みつないだ!

[ 2011年5月10日 06:00 ]

<立大・法大>10回2死一、三塁、中前にサヨナラ打を放ち、両手でガッツポーズをする立大・岡崎

東京六大学野球第5週最終日 立大9-8法大

(5月9日 神宮)
 東京六大学野球は9日、神宮球場で3回戦1試合が行われ、5点差を追いついた立大が延長10回、岡崎啓介内野手(4年)の中前打でサヨナラ勝ち。慶大に並ぶ勝ち点3として、99年秋以来23季ぶりの優勝に望みをつないだ。法大が勝ち点を落としたため、慶大は14日からの明大戦に連勝すれば2季ぶりの優勝が決まる。

 <立大4番・岡崎、号泣劇打>決めたのは4番で主将の岡崎だった。延長10回2死一、三塁からサヨナラ打。言葉にならない雄叫びを上げ「この2試合で、やっとチームの輪の中に入っていけた」と号泣した。4月11日の慶大戦で右手中指を骨折。痛みを我慢してプレーを続けてきたが、思うような結果を残せずにいた。だが前日、3点を追う9回に2ランを放ち、執念のドローに貢献。この試合は9回の好機では凡退も「ケガした時から、絶対にいつかヒーローになると思ってやってきた。痛みはあるけど関係ないです」と最後に意地を見せた。前日は3点差を2度追いつき、この試合は最大5点差をはね返す粘り腰。大塚淳人監督の目も真っ赤で「監督をやって、これだけ感動したことはない。感動で言葉が出ない」と興奮を隠せなかった。

 <法大・三嶋、突然の乱調…>先発の三嶋は初回に151キロを出すなどまずまずの立ち上がりだったが4回に突然の乱調。2番手以降の投手も打ち込まれた。連日、同じような試合内容で勝ち点を落とした金光興二監督は「バッテリーが駄目。全面的に立て直す必要がある」と険しい表情。逆転優勝は限りなく厳しい状況となり「今後は勢いのある1、2年生を使って活気づけたい」と先を見据えていた。

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