岸「長かった」14日ソフトB戦で今季初先発

[ 2011年5月10日 06:00 ]

一軍に合流した岸(中)は練習前に帆足と熱い抱擁

 右脇腹を痛め2軍調整中の西武・岸が、14日のソフトバンク戦(ヤフードーム)で今季初先発する。西武第2球場での投手陣練習に合流した右腕は「ぼちぼちだと思います。開幕が遅れましたけど、ここまで長かったです。今後はこういうことがないように気をつけたいと思います」と意気込みを口にした。

 3年ぶりの日本一を狙うチームは、開幕から投打の歯車が合わずに、一時は最下位にまで落ちた。涌井が右肘痛で離脱し、ベテラン・石井一も本調子ではない苦しい状況。帆足を含めた4本柱の一角として、4年連続2桁勝利を挙げている岸の復帰はチームにとって朗報だ。石井丈投手コーチは「明るい材料だよね。これでワク(涌井)が戻ってくれば万全になるんじゃないかな」と期待を寄せた。

 5月に入り、今季初の4連勝を飾るなどチームのムードは上向いている。そんな中での復帰に岸は「まだ始まったばかり。ズルズルいくチームとは思っていなかったですし、これからだと思います」と、反攻を予告した。3月に右脇腹を痛めてから2軍戦で3度の登板。慎重に調整を続けながら治療にも時間を割いただけに、患部に不安はない。日本ハムのルーキー・斎藤佑は左脇腹を痛めて離脱したが、西武の大黒柱が、約1カ月遅れの開幕を迎える。

 ◆岸復帰までの経過
 ▼3・6 楽天とのオープン戦(長崎)に先発し、3回2/3を3安打2失点。

 ▼3・13 右脇腹の違和感を訴え、紅白戦の登板を回避。

 ▼4・5 1軍練習に合流。遠投の距離は60~70メートルに。

 ▼4・17 イースタン・リーグ、日本ハム戦(鎌ケ谷)で実戦復帰。先発して3回無安打無失点。

 ▼4・26 イースタン・リーグ、楽天戦(西武第2)で5回2安打無失点。

 ▼5・5 イースタン・リーグ、楽天戦(Kスタ宮城)に先発し5回1/3を11安打7失点も、故障後初の100球超え。1軍復帰が最終決定。

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