「巨人の星」は西武へ…仙台出身“凱旋”誓う

[ 2011年5月10日 06:00 ]

移籍会見する星は厳しい表情

 巨人の星孝典捕手(29)の西武への金銭トレードが発表された。

 西武移籍が決まった星は、新天地での飛躍を誓った。東京・大手町の巨人球団事務所で会見に臨み「ライオンズの一員として精いっぱい頑張りたい」と決意を新たにした。宮城県出身。東日本大震災では祖父母を亡くしただけに「(パ・リーグで)仙台でプレーするチャンスもあると思う。地元出身の選手として、何か伝えられるプレーを見せたい」。Kスタ宮城での次回の試合は8月2日からの楽天3連戦。もちろん1軍メンバーとして地元に凱旋するつもりだ。

 西武にとっても星の獲得は大きい。オフには細川がFAでソフトバンクに移籍。今季は開幕から銀仁朗が正捕手を務めているが、2軍の米野、中田が故障で出遅れるなど捕手の絶対数も不足していた。「星選手はキャッチングの良さ、肩の強さに魅力がある。良い補強ができた」と前田康介球団本部長。10日に入団会見が行われる。

 ◆星 孝典(ほし・たかのり)1982年(昭57)5月4日、宮城県生まれの29歳。仙台育英では99年と00年の夏に2年連続で甲子園出場。東北学院大4年秋は打率・529でリーグのベストナイン。04年ドラフト6巡目で巨人入団。入団から往年のアニメ「巨人の星」の主人公と同姓で注目を集めたが、これまで1軍出場は18試合のみ。昨季も4月に1軍昇格も、出場はなし。1メートル76、81キロ。右投げ、右打ち。

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