東北 「あの日以来」のグラウンド 

[ 2011年3月20日 11:46 ]

練習前、震災の犠牲者の冥福を祈り黙とうする宮城県の東北高ナイン

 23日に開幕する第83回選抜高校野球大会の甲子園練習が20日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われ、東日本大震災で被災した東北高(宮城)が土の感触を確かめた。グラウンドで白球を追うのは「あの日以来」(五十嵐征彦監督)。地震があった11日以来の本格的な練習となった。

 練習前にはベンチの前に整列。震災の犠牲者の冥福を祈り、黙とうをささげた。午前10時の練習開始のサイレンとともにグラウンドへ飛び出すと、観客が陣取るバックネット裏からは激励の拍手が湧き起こった。

 この日は、守備から打撃まで一通りの練習をこなし、プレーの感覚を取り戻すことに躍起だった。マウンドで投球練習を行った上村健人主将は「小さいころから夢見たところでうれしい気持ちはある。プレーする環境を与えられたことに幸せを感じている」と話した。

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2011年3月20日のニュース