大館鳳鳴「東北地方の一員として」感謝のプレーを!

[ 2011年3月20日 06:00 ]

<甲子園練習>マウンドで円陣を組み、練習を開始する大館鳳鳴ナイン

第83回選抜高校野球大会

 大館鳳鳴(秋田)は甲子園から被災地へと思いをはせた。

 2月9~11日にかけて合宿を行った福島県双葉郡楢葉町は、現在放射線漏れ事故を起こしている福島第1原子力発電所のある大熊町に隣接。斉藤広樹監督は甲子園練習後、「(合宿地の)球場の方には“甲子園出場おめでとう”と言っていただき、本当によくしていただいた。非常に心配」と表情を曇らせた。小貫主将も「福島も多くの方が被災されて悲しい気持ちになります。東北地方の一員として、被災された方々を勇気づけるプレーがしたい」と決意を新たにした。

 この日、ナインは夢だった甲子園の土を踏むことができた。練習時間の30分を全てノックに割き、グラウンドの感触を存分に確かめた。初戦は昨秋の近畿王者・天理(奈良)との対戦。小貫は「受けに回らず、気持ちをしっかり持って戦いたい」と力強く話した。

続きを表示

2011年3月20日のニュース