巨人“お得意様”に連敗…福田が一人相撲で５失点

＜巨・広＞２回１死一、二塁、広島・ジオに巨人先発・福田が中前安打を浴びる

　【巨人２―８広島】巨人の原監督は、試合終了後わずか１５秒ほどで会見場に現れた。「福田？先発としていいスタートを切って階段を上ってくれると思ったが、うまくいきませんね」と嘆いた。

　５位の広島相手に、満員の本拠地・東京ドームで連敗。今季初めての対広島カード負け越しだ。
　いかに強力打線を誇るといえども、序盤から味方投手が大量失点しては反撃ムードも生まれない。先発の福田は前回登板の１日、同じ広島相手に６回途中まで３安打無失点で白星を挙げている。この日も初回こそ３者凡退の立ち上がりだったが、２回に７連打を浴びて５点を失う独り相撲で試合を壊した。
　福田自身が「調子自体は悪くなかった」と振り返った通り、直球は最速１４６キロで制球もまずまず。しかし打たれ出すと単調になった。「相手のタイミングに入ってしまった」。７連打されたが、その間走者へのけん制球は０。自ら間を取る余裕もなく、投手のジオに５連打目を浴びるまでマウンドに駆け寄る野手もいなかった。自滅した右腕に香田投手コーチも「いろんなことができれば壁を越えられるんだけど」と単調さを指摘した。
　２番手の野間口も失点して突き放された。打線もボール球に手を出して、８安打しながら２得点に終わった。２位の阪神が敗れて首位の座こそキープしたが、２日連続でお寒い試合内容だった。８日も夏休み期間中のデーゲーム。たくさんのチビっ子ファンの前で、３連敗はできない。