楽天つないで一挙7点逆転!最下位転落回避

[ 2010年6月24日 06:00 ]

<楽・西>6回、満塁で塁中村紀が同点の右前打

 【楽天10-8西武】つなぐ意識と明確な狙いが猛攻を呼び、逆転劇を演出した。楽天が6回に打者11人で7点を奪い試合をひっくり返した。

 象徴的だったのはチームトップの打率・332の嶋と、4番・中村紀の打撃だ。3点を追う2死一、三塁から、嶋が初球の145キロ直球を右前へ。「1本出れば何かが起きる。初球から積極的に、自分の打撃ができました」。さらに、2死満塁で中村紀は1ストライクから151キロの直球を右前へ同点の2点打。今季は満塁で3打数3安打と主軸の仕事をきっちり果たし「チームの勝利を第一にね」と笑った。

 2人は直球を逆らわずに、はじき返した。この回の7安打中6本が単打。5本が2ストライクとなる前の直球を安打にした。大沼、小野寺と直球系の投手を攻略したブラウン監督は「嶋が右方向への安打を放ち、後ろの打者にお手本を見せた。中村もあの場面で右方向へ打てるところがいい打者の証。直球が速い相手投手の特徴を頭に入れていた」と称えた。敗れれば最下位に転落していた一戦で見せたつなぎの意識。浮上のきっかけにしたい。

 ▼楽天・青山(4回途中から登板し、2回1/3を1安打無失点で今季初勝利)味方の逆転を信じて投げました。とりあえず1勝できたなと思っています。

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2010年6月24日のニュース