松井秀今季4度目3三振…恩師が150号へゲキ

[ 2010年6月24日 06:00 ]

<エンゼルス・ドジャース>二回、バットが止まらず空振り三振の松井

 【エンゼルス6-3ドジャース】エンゼルスの松井秀喜外野手(36)は22日(日本時間23日)、ドジャースとの交流戦「フリーウエー・シリーズ」で、メジャー自身初となる年間4度目の1試合3三振を喫した。今季57三振は、04年の自己ワースト103三振を更新するペース。観戦に訪れた石川・星稜の恩師、山下智茂総監督(65)は修正点を指摘し、同カードでのメジャー通算150本塁打達成へゲキを飛ばした。

【試合結果


 逆転勝ちに沸くチームの中で、松井のバットだけが空を切り続けた。2回は初対戦の快速左腕カーショーの高めのつり球に手が出た。6回も外角低めのボール球にクルリ。8回は右腕トロンコソの外角へのツーシームに、上体だけが回転していた。「全部押されていた。球が伸びていた。球威に負けたという感じですね」と振り返った。

 これで、メジャー通算150号に王手をかけてから14試合足踏み。その松井に三塁側スタンドから熱い視線を送り、ゲキを飛ばす人物がいた。星稜の恩師・山下総監督だ。「もっと燃えてほしい、あの赤いユニホームの炎のように。150本塁打を期待して来たんですよ」。エ軍移籍後は初の観戦となったが「心配ですね。左足が踏み込めてない。痛いのかな?上体だけで打っている」とすぐさま指摘。球威に押され、立ち遅れ気味だった教え子の打席に、心配そうな表情を浮かべた。

 1試合3度の空振り三振となると、メジャー通算985試合で3度目。自己ワーストを大幅に更新する年間126三振ペースに「(移籍して)対戦の少ない投手との対戦が多いのがあるかもしれない」と自己分析した。もっとも103三振を喫した04年は、同時に最多の年間31本塁打も放っており、一概に三振の多さと不振は結びつかない。「結果は悪かったけど、状態としては悪くない」とも胸を張る。

 「私と、トーリ監督と、2人の恩師の前で150本塁打してもらわないと。大丈夫、あすは絶対本塁打を打ちますよ」。残り2試合も観戦する山下総監督は、フリーウエー・シリーズ中の節目の一発を力強く予言した。恩師からのゲキは届くのか。これ以上ふがいない姿は見せられない。

 ≪松井の1試合3三振は通算15度目≫松井のメジャーでの1試合3三振は、通算15度目。03、04年のシーズン3度がこれまでの最多で、4度は初。1試合に3度の空振り三振は03年4月27日レンジャーズ戦、今年4月14日ヤンキース戦に続く3度目。現在57三振はエンゼルスではナポリの72、アブレイユの58に次ぐワースト3位。

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2010年6月24日のニュース