育成出身の山田が初勝利!ソフトバンク連敗止める

[ 2010年6月24日 21:02 ]

6回、日本ハム打線を三者凡退に抑え、笑顔でベンチに戻るソフトバンクの山田

 【ソフトバンク6-1日本ハム】重圧を見事に払いのけた。育成枠出身の左腕、ソフトバンクの山田は九回1死まで6安打1失点でプロ初勝利。「とにかくホッとしてます。先発がしっかりしないとゲームをつくれないので」。先発陣が崩れて6連敗していたチームを救った。

 188センチ、92キロの立派な体から繰り出す140キロ前後の直球と、大きく縦に割れるカーブで打たせて取った。八回までは二塁を踏ませなかった。
 茨城・つくば秀英高から育成枠で2007年に入団。昨季限りで一度自由契約となったが、再び育成契約を結んだ。この際、他球団からも声が掛かったが08年に左ひじを手術し、1年間働けなくても見守ってくれた球団のために「恩返しするのは人間として最低条件」と、ソフトバンクでの支配下登録を目指した。王会長が素質を高く評価し、今季開幕前に支配下登録され、背番号は大投手の金田正一氏も背負った「34」が与えられた。
 パ・リーグで育成枠出身投手が勝ったのは初めて。自らの肩書にかかる期待の意味は承知している。「チームのファームにも(育成選手は)多くいる。やる気のもとになれば。一つ一つ勝っていきたい」。左腕がうなればまた多くの野球人に夢を与える。

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2010年6月24日のニュース