岡田マジック!オリックス開幕3連勝、単独首位だ

[ 2010年3月23日 06:00 ]

開幕3連勝に大喜びの岡田監督(中央)左は小林チーフコーチ、右は松山コーチ

 【オリックス5-4楽天】「岡田マジック」がさく裂し、オリックスが10年ぶりの開幕3連勝だ。9回、逆転のピンチで2番手の岸田が昨季の首位打者・鉄平を空振り三振に仕留めると、捕手の日高はマウンドへダッシュ。野手も駆け寄り、まるで高校野球のような光景が広がった。

 ベンチの岡田監督もニコリと笑った。「3試合とも1点差で勝ちを拾ったことが大きいよ。結果として一番いい形じゃないか」。相手は昨季4勝19敗1分けと苦手としていた楽天。しかも、岩隈、田中、永井の先発3本柱を攻略し、就任当時から言い続けてきた開幕ダッシュに見事成功した。
 チームとして97年以来13年ぶりの3試合連続1点差勝利は、指揮官の用兵術によるものだった。不安定な先発の山本を3回3失点で代えると、2番手に投入したのは、昨季10勝を挙げた先発要員の岸田。当初は23日のウエスタン・阪神戦での調整登板が決まっていたが、14日の横浜戦(横浜)前にコーチ陣に登板日の変更と開幕カードは中継ぎでスタンバイさせることを通達していた。「横浜で球場に行くバスの中で思いついた。最初から(山本と岸田の)2人でいくつもりやった」。開幕カード終了後に3日間空く変則日程だからこそできる戦略だった。
 2年ぶりのリリーフ登板となった岸田は「どうしても3連勝したかった」と6回1失点で最後まで投げ切った。次回は先発となる31日の日本ハム戦(東京ドーム)にもはずみをつける気迫の投球で逆転劇を呼び込んだ。開幕戦ではカブレラを外し、前日は劇的なサヨナラ勝利。勢いだけではない。小林チーフコーチが「チームは変わった」と断言した岡田オリックスが単独首位に立った。

 ▼オリックス・星野投手コーチ(岸田は)最初はファームでの登板もあったけどね。長いイニングも投げられるし、状態も良かった。

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2010年3月23日のニュース