開幕3連勝のオリックス 岡田監督にも余裕

[ 2010年3月23日 18:29 ]

 プロ野球のパ・リーグは各チーム3試合ずつを消化し、昨季最下位だったオリックスが唯一3連勝のスタートを切った。23日、神戸市内の合宿所で練習を行ったナインの雰囲気は明るく、見守った岡田新監督にも余裕が感じられた。

 3連勝はすべて1点差。岡田監督は「紙一重の試合で勝ったのは大きい。一番いい形じゃないか」と手応え十分で26日からのソフトバンク3連戦(ヤフードーム)に臨む。
 ここまでの3試合は好采配が光った。5―4で逆転勝ちした3戦目は、立ち上がりから不安定だった先発の山本を見切り、四回から先発ローテーション右腕の岸田を投入。三回まで7安打と勢いづいた相手を食い止め、逆転に結び付けた。2戦目は2点を追う七回から小松、加藤、香月のリレー。いずれも1回無失点の好投で流れをチームに呼び込んだ。
 今季掲げる「つないで1点を取る攻撃」の象徴的なシーンもあった。5―4で逆転サヨナラ勝ちを収めた2戦目。八回に1点差に迫ると、鈴木には1死一塁から送りバントのサイン。2球連続でファウルとしたが、サインは変えず、5球目に成功させた。続く坂口は凡退したが、1点への執念を感じさせる場面だった。
 何よりも大きいのは「今季のオリックスは違う」と他チームに示したことだ。好調を維持し、どこまで上位争いに食い込めるか。オリックスが、混戦模様のパ・リーグを熱くしそうだ。

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2010年3月23日のニュース