重圧の中で…中京大中京 次は「強気に攻めたい」

[ 2010年3月23日 16:45 ]

 【中京大中京5―4盛岡大付】九回表だ。2点リードの中京大中京は、浅野が無死一、二塁とされると、遊撃に入っていた先発の森本を投手に戻した。ピンチにも「夏を思い出して、楽しくなった」。

 昨夏の甲子園決勝。九回表に日本文理(新潟)の反撃に遭った中京大中京は森本をマウンドに戻し、猛攻にさらされながら逃げ切っている。「あの時はどこに投げても打たれる気がした。でも今回は打たれるイメージがわいてこなかった」
 先発ではピリッとしなかった森本だが、救援では直球に勢いが戻った。最後の打球はくしくも昨夏と同じ三塁に飛んだが、痛烈なライナーだった前回と違い、差し込まれた凡ゴロだった。
 エンジン全開までに時間の掛かった森本に加え、主将で4番を打つ捕手の磯村も第1、第2打席と好機で凡退し、流れを呼び込めなかった。「ボール球に手を出した。最上級生の立場となるとミスができないし、難しい」と首をかしげた。全国制覇を経験したバッテリーにも、夏春連覇の重圧はのしかかるのか。
 「最後に甲子園を楽しむことを思い出せた。次はリラックスして強気に攻めたい」と森本が笑顔を見せた。初戦のハードルをクリアし、硬さが取れたチームの次の試合が楽しみだ。

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2010年3月23日のニュース