無敵の鳥谷弾でCS視界に「トラ」えた!

[ 2009年9月3日 06:00 ]

<神・ヤ>6回1死三塁、2ランホームランを放ち、ブラゼル(左)に頭を叩かれる鳥谷 敬

 【阪神9―4ヤクルト】この男が打てば負けない。自身初の3試合連続本塁打を放った阪神・鳥谷は「ホームランバッターじゃないので経験がないこと。チームに貢献できて良かった」と思わず笑みをこぼした。

 3点を返された直後の6回に自己最多タイの15号2ラン。これで甲子園で本塁打を打った試合は05年から引き分けを挟んで19連勝。「自分が仕事をして、チームが勝つのが一番いい」と力強く話した。
 前半戦はチーム同様に鳥谷も苦しんだ。フル出場にこだわる男が打撃不振から代打を送られる屈辱も味わった。「目の前だけに集中する。勝っていけば必ず雰囲気は変わる」。後半戦が始まる前、自らに語りかけるように言った。この日も「1球目は足の上げ方が駄目だったから、2、3球目と徐々に修正していった」と修正能力のアップが好調持続の秘けつだ。「状態がいい。(出遅れを)取り返せるチャンス」と胸を張った。
 チームはこれで6カード連続の勝ち越しで、後半戦スタート時に13・5あったヤクルトとのゲーム差を3にまで詰めた。形勢逆転。5回2死満塁から走者一掃の二塁打を放った狩野は「はっきり(ヤクルトの)背中が見えてきて、目標が定まった」と口元を引き締め、真弓監督も「(3連戦)最後の試合をもらわないと、きのう、きょう勝った意味がない」とスイープを誓った。

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2009年9月3日のニュース