リスクあるし…イチロー「できればない方がいい」

[ 2009年9月3日 12:19 ]

エンゼルス戦の8回、投前内野安打を放つマリナーズのイチロー。この試合2本目の安打

 【マリナーズ3-0エンゼルス】イチローが全力疾走を避けつつ2本の内野安打をマークした。「抜いてもセーフになる。塁間の距離なら実際そんなに変わらない。全力でいっても7、8割でいっても…」。左ふくらはぎにかすかな不安は残るが、それでもヒットにできる自信がある。そんなふうにも聞こえる。

 1打席目は一塁へ不規則な回転のゴロだ。これを一塁手がお手玉する間に駆け込み、「特別なものはない。普通にうれしいです」とさらり。4打席目は追い込まれながら外角直球を三塁線に転がした。完全に勢いが殺された打球だったため、それを拾ったピッチャーは一塁へ投げることさえしなかった。
 「それまでのコール(判定)を見ていたら分かると思いますよ。あそこに手を出す理由は…」。2打席目、自信を持って見逃した外角高めをストライクにとられて三振した。ストライクゾーンを大きく外れた球をあえて打ったのはイチローなりの意地だった。
 「(内野安打は)できればない方がいい。普通にヒットの方が(左ふくらはぎ張り再発の)リスクはないですからね」。淡々と言った。(共同)

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2009年9月3日のニュース