中日に大勝！広島今季初の同一カード３連戦３連勝

４回、大竹の適時打で生還した倉（左）を迎え、盛り上がる広島ベンチ

　【広島８―１中日】広島が今季初の同一カード３連戦３連勝で、４連勝。４回、失策を足掛かりに２死満塁とし、倉の３点二塁打などで大量６点を先行。５回にも２点を加えた。大竹が今季３度目の完投勝利で８勝目。中日はミスから大量失点し、３連敗。

　≪末永魅せた“今年一番の好プレー”≫これまで散々苦しめられてきたうっぷんを晴らすような集中打だった。広島が４、５回に計９安打８得点の猛攻で、今季初の同一カード３連勝。１３連敗を喫するなど大の苦手だった中日相手に、痛快な白星を挙げた。
　０―０の４回。失策を足掛かりに得た２死満塁の好機で、口火を切ったのは倉の一打だった。甘い直球をとらえた打球は、中堅手の頭上を越える走者一掃の二塁打。続く大竹にも中前適時打が飛び出し、この回だけで５安打６点。倉は「今までやられっぱなし。やり返せたとは思っていないけれど」と胸を張った。
　打線の勢いは守備にも伝わった。４回に中堅の末永が、和田の飛球をフェンスにぶつかりながらもジャンプしてグラブに収めた。敵地のファンもどよめいたプレーを、ブラウン監督は「今年の好プレーの中でもトップじゃないか」と絶賛した。
　４連勝で３位ヤクルトとは５ゲーム差。選手会長の倉は「僕らは僕らの戦いをしていくしかない」とナインの思いを代弁した。可能性がわずかであろうと、１２年ぶりのＡクラス入りをまだあきらめてはいない。