田沢、Aロッドにリベンジ ベテランが好リード

[ 2009年8月23日 14:36 ]

 【レッドソックス14-1ヤンキース】宿敵への雪辱を、ルーキーがしっかりと果たした。レッドソックスの田沢がヤンキース戦で好投、2勝目を挙げた。

 前夜20点を奪った強力打線に対し「胸を借りるつもりで戦って、ヒットを打たれるのはしょうがない。そこから粘ろうと心掛けた」という。開き直って腕を振り、8安打を許しながら、ホームを踏ませなかった。
 圧巻は三回。2死一塁で打席にはロドリゲス。メジャーにデビューした7日、甘くなってカーブのように見えたスライダーをサヨナラ本塁打された強打者だ。だが、ここは2球目に切れの良いスライダーで腰を引かせた。ストライク。追い込んで、さらに外のスライダーを2球続け、見逃し三振に仕留めた。
 配球は捕手に任せた。サヨナラ本塁打された際、バリテックから「彼は配球を読んで打ってくる。おまえはいい球を投げたが、駆け引きでおれが負けたんだ」と慰められたと言う。主将でもあるベテラン捕手に導かれ、今回は6回無失点と最高の結果を出した。
 当初、首脳陣は1度の先発でマイナーに戻そうと考えていた。ところが、入れ替わるはずだったウェークフィールドのけがが長引いた。やっと26日復帰と決まったが、ファレル投手コーチは「この結果で将来のチャンスを奪うことはない」。田沢の“メジャー続投”をほのめかした。(共同)

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2009年8月23日のニュース