立命大か、関学大か 勝った方が関西王者の大一番 青き戦士は1年前の屈辱を力に変える

[ 2025年11月5日 07:00 ]

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 【Road to 甲子園ボウル】関西学生アメリカンフットボール1部リーグは9日に最終節最終日を迎える。ラストゲームで6戦全勝の立命大と5勝1分けの関学大が激突。勝った方が関西王者、そして1位通過で全国大会へ進む大一番へ、昨年のリベンジへ燃える関学大を中心に、両校の思いを追った。

 天王山の緊張感が確かに甦った。今年も「大トリ」で激突する両雄。1年前と立場を変え、関学大は挑戦者として立命大戦に向かう。

 「今年は余計なこと一切気にしません。立命には昨年負けているので、一戦必勝で頑張りたい」

 関学大・大村和輝監督が強調したのは理由がある。全日本大学選手権のシステムが大幅変更された昨シーズン。準決勝で同等の力を持つ関西3位と対戦する可能性が高い1位より、関東勢とのマッチアップが濃厚な2位の方が有利の見方があった。「西高東低」の力関係が生み出した幻想は、準々決勝で3位関大、準決勝で2位関学大がともに関東勢に敗れたことで消滅。関西王者の立命大が日本一に上りつめ、リーグ最終戦の「意義」は復活した。

 関学大にとっては、1年前のリベンジ、王座奪回がメインテーマの最終決戦。常勝を義務づけられた4年生は、屈辱の黒星を力に変えようとしている。「昨年はランとか簡単にいかれすぎてて…。来年は自分が出て、絶対に止めたるわって気持ちで観てました」。振り返るDB東田隆太郎はスタンドで、負傷欠場のQB星野秀太は自宅で「関立戦」を観て、こんな感想を抱いた。「これくらいでいいわ、みたいな雰囲気がチームにあったと聞いた。どんな状況でも、(立命大は)負けていい相手ではないので…」。アメフトは準備のスポーツ。先を見据え、手の内を隠すのも立派な戦術とはいえ、心まで欠けると勝利はおぼつかない。

 連覇が6で途切れた昨シーズンが残した教訓は大きい。2年前の甲子園ボウルで3TDの活躍を見せたWR五十嵐太郎は「勘違いしていた」と胸中を明かす。「自分が活躍したら、このチームを勝たせられるんだと思い込んでいた」。聖地で手に入れた自信と万能感は、ラストの法大戦で崩れ落ちる。「大事なプレーで足がつって…。2本目、3本目の選手も力をつけないと勝てないって初めて分かった」。常勝軍団は、いや常勝軍団だからこそ、敗れた経験をムダにしない。

 連覇を狙う立命大は、関学大が引き分けた関大に快勝し、本来の力を取り戻している。「関学大さんとはガチンコで勝負したい。それが、うちのチームの成長につながるので」。高橋健太郎監督は、言葉に力をこめた。真の強者を決める戦い。全国を意識するのは、ライバルを撃破した後でも遅くはない。 (堀田 和昭)

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