バスケ男子 八村塁+渡辺雄太=100点試合 二枚看板躍動し指揮官「攻撃は結構良かった」

[ 2024年7月23日 04:30 ]

バスケットボール男子強化試合   日本100-119セルビア ( 2024年7月21日    ベオグラード )

セルビア戦に出場した八村塁(AP)
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 パリ五輪日本代表が五輪前最後の強化試合に臨み、昨夏のW杯準優勝で世界ランキング4位の強豪セルビアに100―119で敗れた。世界26位の日本はエースの八村塁(26=レーカーズ)が両チーム最多の29得点と奮闘。左ふくらはぎを痛めていた渡辺雄太(29=千葉J)が先発出場で10得点するなど復活をアピール。史上初の五輪8強へ、攻撃面での収穫を得て27日に1次リーグ初戦ドイツ戦に臨む。

 五輪前最後の強化試合で、ラストピースがはまった。渡辺雄が左ふくらはぎの肉離れから復帰。第1、2Qに3点シュートを1本ずつ決め、上々の動きを見せた。約15分、コートに立ち、激しいコンタクトやダッシュも問題なくこなした。日本人最長となるNBA6季プレーの大黒柱は「これだけプレーできたので、本番ではもう(ケガの)怖さはなくできると思う。自信を持って五輪に行ける」とうなずいた。

 6月初旬に左ふくらはぎ肉離れを発症。最大で全治8週間と診断されていたが、何とか開幕に見通しが立った。昨夏のW杯でも開幕10日前の強化試合で右足首を捻挫。ぶっつけ本番で全試合に出場して五輪切符獲得に貢献した経緯があるが、15分も試運転できたことはプラス材料。「オリンピックまでに死ぬ気で治します」との宣言通り、コートに戻ってきた。

 試合は第3Qに一気に離される展開。NBAのスーパースター、ヨキッチ(ナゲッツ)を中心とした相手の破壊力ある攻撃に屈した。それでも、エース八村が両チーム最多の29点を挙げ、渡辺雄も10得点。強敵から金星は奪えなかったが、二枚看板がそろった事実が大きい。

 ホーバス監督は「勝ちたかったが、100点取った。攻撃は結構良かった。最後の最後まで頑張った。(19日の)ドイツ戦よりいい試合だった」と強調し、渡辺雄も「チームとしても今日は本当に感触が良かった。点差以上にいい試合ができたんじゃないかな」と手応え十分。史上最強メンバーの歯車がかみ合い、一気に熱を帯びてきた。

《河村 意地の12得点》
 ○…19日のドイツ戦で精彩を欠いた司令塔の河村が躍動した。エース八村や復帰した渡辺雄らにパスを配球しながら、自身も12得点。ドイツ戦ではホーバス監督から「落ち着きがなかった」と苦言を呈されていたが、主力の意地を見せた。「後半からやっと自分のリズムに戻ることができた。個人的には良かったと思う」と振り返り「詰めないといけない部分はたくさんある。自分のやるべきことを最大限やっていければ」と切り替えた。

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