総体女子800m制した久保凛、久保建英のいとこだった!「私も世界で活躍できるようになりたい

[ 2023年8月5日 14:02 ]

全国高校総体(インターハイ)第15日 ( 2023年8月5日    北海道・札幌市厚別公園競技場など )

表彰式で賞状とトロフィーを手にする久保凛
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 サッカー日本代表MF久保建英(Rソシエダ)のいとこが偉業を成し遂げた。

 陸上の女子800メートル決勝が行われ、近畿女王の久保凛(東大阪大敬愛1年)が2分6秒41で優勝した。1年生が同種目を制するのは、14年の高橋ひな(西脇工)以来、9年ぶりとなった。

 スタートから3番手でレースを展開。残り200メートルで2位に上がり、ラストで先頭へ。そのままゴールを駆け抜け、初出場で優勝を飾った。

 「今までやってきた練習の成果を出し切れたので。すごくうれしいです」

 和歌山県串本町出身の15歳。小学1年からサッカーを始め、串本JFCでプレーした。高学年の頃に出場した陸上の大会で好成績を収めたことから競技の楽しさを知り、中学から陸上に専念。メキメキと力をつけ、昨年の全日本中学校陸上競技大会では800メートルを制し、中学日本一に輝いた。

 潮岬中3年だった今年1月には、和歌山県チームの一員として全国都道府県対抗女子駅伝に出場。3区を走り、区間2位の9分21秒という記録を叩き出し、8人抜きで44位から36位に順位を上げた。
 だが、それ以上の衝撃だったのがドルーリー朱瑛里(鶴山中、現津山高1年)。同じ3区で大会新記録となる9分2秒をマークし、38位から21位まで順位を上げる17人抜きで全国にインパクトを与えた。

 「(駅伝で)自分も、もっと練習をしないと、と思った。(ドルーリーに対して)中学のときは足下にもおよばなかったけど、高校になって練習を積むにつれて、少し近づけたのかなと思います」

 父・建二郎さんの兄が日本代表MF久保の父親で、2人はいとこという間柄。最近は会ったことはないが「世界で活躍しているので、私も世界で活躍できるようになりたい」と語る。
 今後は五輪という大きな目標に向け、1500メートルにも挑戦していく予定だ。

 ◇久保 凛(くぼ・りん)2008年(平20)1月20日生まれ、和歌山県串本町出身の15歳。小学校の高学年のときに祖母のすすめで駅伝大会に出場し、区間賞を獲得。潮岬中から本格的に陸上を始め、今春に東大阪大敬愛高に入学。サッカーをしている兄と弟、そして母と大阪府吹田市で暮らし、父は串本で働いている。憧れは東京五輪1500メートル8位入賞の田中希実(ニューバランス)。サッカーをしていた頃は女子日本代表MF澤穂希やブラジル代表FWネイマールが好きだった。1メートル67。

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