パッカーズのQBアーロン・ロジャースがジェッツへ移籍 両チームがドレードに合意

[ 2023年4月25日 08:12 ]

ジェッツにトレードされるパッカーズのQBアーロン・ロジャース(AP)
Photo By AP

 NFLのジェッツは24日、パッカーズとの交渉で進められていたトレード交渉に合意。AP通信やスポーツ専門局のESPNが報じているもので、2011年のスーパーボウルでMVPとなっているQBアーロン・ロジャース(39)をパッカーズから獲得することになった。

 併せて今ドラフト(4月27~29日)の1巡目指名権(全体15番目)、5巡目指名権(全体170番目)も獲得。パッカーズはジェッツから1巡目指名権(全体13番目)、2巡目指名権(全体42番目)、6巡目指名権(全体207番目)を譲り受け、さらに12月2日で40歳になるロジャーズが全体の65%でプレーした場合に24年ドラフトの2巡目指名権を得ることになった。

 カリフォルニア州出身のロジャース(188センチ、102キロ)は高校時代にさほど目立った存在ではなくジュニアカレッジを経てカリフォルニア大に転校。そこで実績を残して2005年のドラフトで1巡目(全体24番目)にパッカーズに指名されてNFL入りを果たした。しかしチームには1997年のスーパーボウルを制したブレット・ファーブが在籍しており、ファーブが2008年3月4日に引退を宣言するまでの4シーズンは控えQBだった。

 先発昇格はその2008年シーズンから。当時ペイトリオッツでプレーしていたトム・ブレイディーに匹敵するパスさばきのうまさとリーダーシップで2011年のスーパーボウルではスティーラーズを31―25で下して自身はMVP。シーズンMVPには4回選出されるなど、リーグを代表するQBの1人としてパッカーズ一筋に計18シーズン在籍し、230試合に出場して5万9055ヤードのパス獲得(歴代9位)と475TD(同5位)をマークしていた。TD数に対するインターセプトの比率は歴代1位。インターセプトなしのパス試投数(連続402回)はNFL記録となっている。

 しかしここ数年は成績が上がらず一度は引退が噂されていたが本人は熟慮の末に現役続行を決断。以後、両チームが水面下で交渉を始め、交換条件を巡ってはかなり紛糾したもようだが、ようやく合意に達した。

 ファーブは引退を宣言したあとに撤回。2008年8月7日にジェッツにトレードされて39歳で迎えていたこのシーズンだけプレーし、その後バイキングスで2シーズン、現役を続行。ロジャースもここまでは同じ“順路”をたどることになった。

 ジェッツは2021年のドラフト全体2番目でブリガムヤング大出身のQBザック・ウィルソン(23)を指名。ウィルソンはここ2シーズン、ジェッツの先発QBとして22試合に出場しているが、チームは11勝23敗と成績は上がってこなかった。すでに6シーズン連続で負け越し。12シーズンにわたってプレーオフに出場できない低迷期が続いており、ロジャース獲得でどうなるのかが注目されるところだ。


 

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2023年4月25日のニュース