体操・渡部葉月 逆転初女王! 昨年世界選手権の平均台で金メダルの逸材 総合力示すも「実感ない」

[ 2023年4月23日 05:10 ]

体操・全日本個人総合選手権第3日 ( 2023年4月22日    東京体育館 )

女子決勝で優勝した渡部葉月(左)と深沢こころはポーズを決める(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 体操の全日本個人総合選手権第3日が22日、東京体育館で行われ、女子決勝は予選2位の渡部葉月(18=筑波大)が合計106・963点で逆転の初優勝を飾った。昨年の世界選手権の種目別・平均台で金メダルを獲得した逸材が、個人総合でも実力を発揮した。昨季のNHK杯女王の宮田笙子(しょうこ、18=順大)が合計106・797点で2位。世界選手権(9~10月、ベルギー)代表は今大会の得点を持ち越し、5月のNHK杯との合計点で5枠中4人が決まる。

 負傷者続出の波乱含みの大会で、渡部は自己暗示をかけた。「自分のことに集中していた。やってきたことを信じて、考えて“大丈夫、大丈夫”と」。跳馬で13・866点を出し、世界女王に輝いた得意の平均台でも13・433点をマークし、首位に浮上。最後の床運動もミスなくまとめた。初めての女王の座にも「あまり実感がない」と語った。

 日本女子のエース格に台頭した“シンデレラガール”だ。昨年世界選手権では補欠から急きょ出場し、種目別・平均台で全種目を通じ日本女子最年少の金メダル。今大会で一芸だけでなく総合力の高さも示した。補欠でなく正規ルートでの世界選手権切符へ「NHK杯もあるので気を抜かないように」と冷静に語った。

続きを表示

2023年4月23日のニュース