五輪とパラ両大会出場目指す石原愛依は4位「本気で狙っていたからこそ悔しい」目の病気で視野の7割見えず

[ 2023年4月4日 19:36 ]

競泳日本選手権第1日 ( 2023年4月4日    東京アクアティクスセンター )

石原愛依
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 女子200メートル個人メドレー決勝で、石原愛依(神奈川大)は2分12秒30で4位だった。21年秋に視野が狭まる病気を発症し、その後症状が悪化。3月上旬にはパラ競泳の国内競技会にも初出場し、来年はパリでの五輪とパラリンピック両方の出場を目指している。

 成田実生、大橋悠依が世界選手権代表を内定させる泳ぎを見せた中、ミックスゾーンに現れた石原は「いま、自分が持っている全ては出せたが、(表彰式ではなく)ここにいるのが悔しい。本気で狙っていたからこそ悔しい」と言葉を絞り出した。今大会は200メートル平泳ぎにも出場予定で、「この悔しさはこの大会でぶつけたい」とリベンジを誓った。

 今大会では競技会では初めて、白杖(はくじょう)を使用して入場。会場内にはコードや段差なども多く、「ケガを防止し、自分の身を守るため」と説明した。目の症状についても「結構、視野は狭まっている。7割は見えていない」と明かしたが、決して下を向くことなく、2つの目標に向かって突き進む。

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2023年4月4日のニュース