睡魔に負けず…小祝さくら“スイスイ”29ホール10バーディー 目の覚める快進撃で暫定首位

[ 2022年10月9日 04:46 ]

女子ゴルフツアー  スタンレー・レディースホンダ第2日 ( 2022年10月8日    静岡 東名CC 6570ヤード、パー72 )

第2Rの17番、パーセーブし18番へ向かう小祝(撮影・会津 智海)
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 7日にサスペンデッドとなった第1ラウンド(R)の残りホールと第2Rが行われた。ツアー通算7勝の小祝さくら(24=ニトリ)は8番途中からの第1Rを5アンダーで終えると第2Rも5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算10アンダーで暫定首位に立ち、今季2勝目に王手をかけた。日没サスペンデッドのため、41選手が第2Rをホールアウトできず、きょう9日の最終日に競技は持ち越された。

 どうにもあくびが止まらない。眠い目をこすりながら、それでも小祝は10個のバーディーを重ねた。起床はまだ夜明け前の3時50分だった。第1R残りは午前7時半の一斉スタート。混乱を避けるため、15球に限定された練習も「眠くてそれどころじゃなかった。でもあっという間だったので意外と良かったです」。小祝はやはり小祝だった。

 長い一日は第1R、8番パー5のグリーン上から始まった。いきなり3メートルのバーディーパットを沈め、勢いに乗る。後半も4つ伸ばした。その後、昼食を挟むと「あくびが止まらなかった。ご飯を食べた後はポカポカしてきて…」。再び睡魔に襲われた。目が覚めてきたのは第2R途中という。そこから再び進撃が始まった。

 この日、2回目の8番ではバンカーショットをピンに絡めてバーディー。日没が迫り、走りながらラウンドした後半もさらに2つ伸ばした。サスペンデッドのホーンが鳴ったのは最終18番のプレー中。何とか29ホールを完走、しかも睡魔の中でもボギーなし。「意外と調子は変わらなかったです」と新たな自分を発見?して暫定首位に立った。

 3打差の暫定4位に同じ北海道出身で小学校時代から知る内田ことこも名を連ねた。「この場で一緒にプレーできているのがうれしい」と新たな発奮材料になった。食欲も湧かない中、朝食にフルーツと味噌汁を流し込んだのはもう12時間以上も前のこと。「長い一日だったのでしっかり休みたい」と小祝。今季2勝目へ、まずはベッドへと急いだ。

 ≪小祝と幼なじの内田、中嶋助言効果で初V射程≫ツアールーキーの内田が暫定4位に浮上し、初Vを視界に捉えた。「ショットもブレることなく、グリーンを外したときもアプローチがうまくできた」と話す。予選落ちした先月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子で以前から指導を受ける中嶋常幸から「もう少し攻めていってもいい」とアドバイスされ、実践した。4日に20歳の誕生日を迎えたばかり。最終日は同じ北海道出身で憧れの小祝を3打差で追う。

 ≪永井が果敢攻め「何でもいいから優勝したい」≫5年ぶり2勝目を目指す永井が暫定4位につけた。5月からフェードに変更した持ち球を駆使。シード復帰のメドもつき、より攻撃的にピンを狙った。「3日間でも短縮でも何でもいいから優勝したい。TOTOジャパンクラシック(17日時点でメルセデス・ランキング上位35人)も、(今季優勝者らによる)ツアー選手権リコー杯も出たい。優勝したら全部かなうので優勝したい」と意気込んだ。

 ▼暫定2位・上田桃子 今日一日が長くてスコアより集中力を切らさないようにと思ってプレーした中でのこの位置なので我慢強くやれていると思います。(13番終了時でサスペンデッド)

 ▼棄権・勝みなみ (先週からの疲れ?)そういうのもあったと思いますが、また来週に向けて頑張ります。チャンスに決めきれず残念でした。

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